伊丹空港を廃港にしないとブルジュドバイが建てられない

CC BY_Joi
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関西の空港問題では伊丹を廃港にするかどうかということが大きなポイントとなっていますが、廃港派の意見としては
・騒音問題
・24時間化ができない
・拡張性がない
・住宅密集地なので危険
・そもそも伊丹空港を廃止するために関空を作った
などがよく言われるところでしょうか。
逆に伊丹存続派の意見としては
・利便性が高い
・黒字空港である
という感じでしょう。

どのような意見もいろいろと議論されていますが、ここでなぜかあまり議論されていないことを1つ。

伊丹空港を廃港にしないとブルジュドバイが建てられない

伊丹に着陸する飛行機は東大阪~京橋~新大阪あたりを通ります。
そうするとこのルート近辺では高いビルが建てられないのです。
東大阪の上では1000mちょっとの高さを通り、伊丹に着陸するまで3°の角度で降下していきます。
新大阪は伊丹から約6.5キロなので、ここでの高さは約340mです。
この340mという高さはどのくらいかというと
824m ブルジュドバイ
634m 東京スカイツリー(予定)
256m 大阪WTC
243m 東京都庁
238m 六本木ヒルズ
173m 梅田スカイビル

もう完全にブルジュドバイは無理です。
他のビルなら大丈夫そうですが、じゃあ340mまでなら大丈夫かというとそうでもありません。
ビルをかすめて飛ぶわけにもいかないし、飛行機がピッタリその線上を飛ぶわけでもないのである程度の安全な距離が必要で、この距離はたしか決まっているのですが、どのくらいだったか忘れました・・・
ビルを建てる時には、ビルの上に大きなクレーンを置いて作業をしなければならないので、ぎりぎりの高さだとその分も考えておかなければなりません。

そう考えると大阪WTCの256mくらいが限界になるでしょう。
大阪で唯一新幹線の駅がある場所なのに、高いビルが建てられないのです。
新大阪だけでなく、梅田の周辺も影響を受けます。
新大阪から北側のルート上では、さらに建てることができる高さがより低くなってきます。

いまは不景気で、そんな高いビルなんて建てることはおそらくないとは思いますが、数十年の間に状況が変わって大阪が大きく発展する可能性も充分あるので、こういうことも考えておいてもらってはどうでしょうか。

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