飛行機で急減圧が起こったらすべきこと

CC by Jean-Marie Prival flicker

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登山が好きな方はよくご存知だと思いますが、富士山などの高い山に登ると気圧が低いため息がすぐに切れたり頭が痛くなったりすることがあります。ではそれよりもさらに高いところを飛ぶ飛行機の中ではどうなっているのでしょうか?

飛行機の中は密閉されており、さらに空気がつめこまれています。まるで膨らんだ風船のような感じです。この状態を「与圧されている」と言います。このため、外に出たらすぐに呼吸ができなくなるような高い高度でありながらも機内では快適に過ごせるようになっています。しかし、どこかで異常が起きて与圧がなくなってしまったら一体どういう状況になるのでしょうか。

急減圧が起きたらどうなる?

機体のどこかが壊れ、そこから空気が漏れて圧力が保てなくなると一瞬にして気圧が抜けます。これを急減圧といいます。急減圧が起きるとまず機内に霧が発生します。白く曇った状態です。そして肺や胃の中の空気が膨張するためゲップがでます。小さな穴が開いたような状況では風が吹いたりなどの大きな変化はないことが多く、これが急減圧の状態だと知らないとまず何が起こったかわからないでしょう。

そうこうしているうちに天井から黄色いマスクが降りてきますので迷わず口に持っていきましょう。このマスクからは酸素濃度の高い空気が流れていますのでこれで血中酸素濃度を保つことができます。もし酸素マスクをつけるのが遅れてしまったらどうなるのでしょうか?

酸素が足りない状態になっても実はすぐにこれを体感することはあまりありません。しかしながら確実に人体には影響がでており、一番問題なのは脳に影響するということです。酸素が不足した脳はお酒に酔ったような状態になり、判断能力が低下したりします。そうなると、酸素マスクをつけないといけないということが理解できなかったり、周りからマスクをつけろと言われてもそれができなかったりします。そのままマスクを着けずにしばらくすると意識を失うことになります。

急減圧で最もやっかいなことは、この判断力が低下するというもので、マスクが降りてきたけど何かの操作ミスかな?などと考えている間に判断力を失い、マスクを着用できずにそのまま意識を失うということがあります。ですのでマスクが出てきたらとにかく着用するということが大切になります。

飛行機が離陸する前に救命胴衣の着用方法などの説明があると思いますが、その中の酸素マスクが出てきたら、の部分で疑問に思ったことはありませんか?子供より先に自分のマスクを着けてください、というような説明をされると思うのですが、子供が先じゃないのかと思われるかもしれません。しかし、さきほどの解説を思い出してください。急減圧では判断能力が奪われます。お子さんのマスクを着けている間にご自分の判断能力が低下したり意識を失ったりすればお子さんしか助かりません。しかし、先に自分のマスクを着けたあとで子供のマスクをつければ2人が助かります。お子さんのマスクを着けるのが多少遅れたとしてもあとからマスクを着けてあげれば問題ありませんのでまず大人を優先してください。

急減圧で飛行機はどう動く?

急減圧が起きた場合、パイロットはどういう操作をするのでしょうか?飛行機に圧力を保つ機能がなくなってしまったのですぐに降下する必要があります。一般的に富士山より低い高度程度まで降下すると酸素マスクがなくても問題ありませんのでここまで一気に急降下します。ランディングギアを下げフラップを出して機体の抵抗を大きくした上で機首を大きく下げます。客室からは何か大きな変化があり急降下しますので恐怖を感じると思いますがこれが助かるための正しい手順ですのでしっかりとマスクを着けて飛行機が安定するのを待ちましょう。通常、高度が十分に下がってしまえばあとは普段通りの様子でどこか安全に降りられる空港へ向かうことになります。

以上が上空で急減圧が起きたときの解説です。
大事なことは1つだけ、飛行機の中でマスクが降りてきたら迷わず着けてください。




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